大海原へ

2017.7.19 UP DATE

※この弘jr.の世界は、伝えたい内容をファンタジー要素や、ドキュメント要素も、色んな角度のアートを織り交ぜて行く、本人の新しい小説風ブログである。
小説家としては本人はプロではありませんので、表現方法の甘さや、言葉の部分での文章力などについては、劣る部分はあるかも知れませんが予め御了承頂いた上、見守って楽しんで読んで下されば幸いです。基本は短編ですので宜しくお願い致します。
以上の事をご理解の上お楽しみください。

大海原へ
人は、大小に関係なく人生に目標を持つ事が、とても重要になる。この世に生を授かった日、誰もが中々記憶には無い。きっと何処かの病院で誰かに祝福され生まれて来たのだろう。その全ての命の尊さ祝福を想い弘jr.の世界へ連れて行きましょう。
さぁ現実のリアルからイメージというフィルターを通した世界で、物語を話していこう。

大きな大きな山々がそびえ立つ世界、
その中の一つの大きな山の頂で、私の命が始まる。
湖を持つ山もあれば、木々が溢れる山もある。岩で覆われた山もあり、様々な山がその山脈には並び立つ。どれも大きさは様々だが立派なものばかりだ。
私の初まりの山には大きな湖があった、湖の一帯は平原になっており、そこではいくつもの世帯が沢山あった。私はその初まりの平原で物心着く頃まで育った。
年相応に恋をしたり、喧嘩したり、笑ったり泣いたりと様々な経験をして成長していった。子供から少年少女、青年乙女へと育ち皆それぞれの社会に出ていく。
社会へと人生の歩みを進める時に、分岐がある。その平原で残り役目を果たす者、その平原から旅立つ者、私は後者の旅立つ者になった。その平原から、湖から降りて行き川を下る者、山を徒歩で下山して行く者達に分かれた。
皆それぞれの人生の到着へ、そしてまだ見ぬ未来に希望を持って。過去に先に行った人生の先輩たちが、その先の様々な所で活躍しているのだ。
世の中は誰1人として不幸になろうなんて思っていない。安定や、裕福や、生き甲斐や、希望、誰もがこう思って生きていけるなら最高だ。しかし世の中という未知なる不安定の中、人生と言う細く長い長い川を下って行く、幸せを求めて。
私は一つの夢を胸に持ち、精一杯舟を漕ぎ始めた。何の疑いもなく、恐れや、不安や恐怖を知らず無知な私は、只ひたすらに船を漕いでいた。
流れが強い所を、岩々が起伏している所を超え、岩壁の間の進む心細さも、ただ一心にいつか大海原に出る希望を持って。
人生の相棒と言っても過言では無いこの舟は、どこまで共に私と行けるのか?
年数が経ち、それなりに舟は傷み、汚れ、始まりの様に綺麗なままではなくなっていく。それらが全ての経験を現している。
その道中で私は色んな人に出逢った。
川縁へ停め、舟の修理をしてる者。舟の底を突いてこの先へ進めない者。川の分岐路で近道なのか、遠回りをもする者。傷付けず綺麗なままでゆっくり舟を進める者。それは人の性質により様々な進め方があった。
私はこの川を長い間下り続け、途中下車もせず来れるところまで下った。舟は辛うじて川の最後の分岐点の海の手前にまで来る事が出来た。
大海への道が見えた時、舟は長い長い道程により、様々な傷を負っていた。
その地点で私の舟には大海へ出るための、余力はなかった。だが、私はその時も清々しかった。何故か不思議に心が清々しかったのだ。沢山の苦労もあった、幸せもあった、この先に行こうとしていた大海に来て、進めない苦しみより経験して来た事への誇りが自分を清々しくさせていたのだうか?
何かに背中を押されてる様な、自分の力ではない、エネルギーが心の中で漲っていた。不安よりも不思議な自信があった。
舟を川縁に停めて、何かに導かれる様に私は大海原の方へ歩み寄り、暫く希望を抱いた海を眺めていた。
その時大きな一艘の大戦艦が汽笛を鳴らして岸の方へ近付いてきたのだ。
その船は、海岸から少し沖合いに舵を下ろし、そこから小さな舟がこちらに向かってくるのが見える。
そこには、1人の人が乗っていた。
シルエットでしか確認できないが、手足の長いすらっと細身の男性の様に見える。
その男性がこちらに手を振って近付いて来る。私はまだ見ぬその男性の姿その光景に、不思議な懐かしさを感じていた。
その男性は舟を海岸につけ、こちらに近付いてきて、第一声をあげた、
「ようこそ!大海原へ!」
あの川を下って来たのですね!ご苦労様です。と、気さくに話しかけてきた。
彼とは初対面なのに、その時に何時間話したのだろうか?お互いの心の中を一気に話していた。
気が付いた時にはもう日が落ちようとする寸前まで話しに夢中になり、気持ちが高まっていた。笑い多き私達の対話はお互いにこの先の旅を進めるに、ひそかな兆しとなっていた。その日の夕日はとても大きく、その光景は、まるでこの先の航路を祝福しているかの様に2人を光で包み見守ってくれている様に感じていた。
彼は私に、言った。ここまで下ってこれる人は中々いません。どうですか?共にこの船でこの大海原を航海しませんか?
そして、大きな希望を持ち、この大海原で大きな夢を共に実現しよう!と、真剣な眼差しで私に手を差し伸べてくれた。
私に断る理由など微塵にも見つからなかった。そして人の距離とは時間ではなく、キャリアでもなく、魂で何かを理解する事とは、正にこう言う事だと。
人生を通じ起こる出来事に、胸が熱くなる感動を感じていた。
魂で語れる友よ、この先、嵐の日もあるだろう、強風が吹く事もあるだろう、快晴で穏やかな日もあるだろう。
そんな毎日の中、我々の心の希望は嘘偽りなく、心はいつも快晴で、大自然の厳しさすらも、全てを味方に付け、必ずや、この大海原へと、掲げられる大戦艦の一艘となり、その功績はこの先の歴史を作り続け、語り継がれるものとなるだろう。
人間とは、とてもちっぽけな存在である。大海原、大自然、地球、その生命のエネルギーの前には、叶うはずもない小さなもの。しかし、人間には希望や夢という、形のない大きなエネルギーを小さな体に宿し、解き放つことが出来る。
その可能性は、無限であり、不可能などなく、宇宙大に育つほど大きなものである。
さぁ、船出だ!
まだ見ぬ未来に会いに行こう!

私は人との出逢い、一期一会、縁、と言うのはそのどれもが奇跡であり、本当に素晴らしき瞬間という事を少しでも伝えたい。苦労があってもいい、楽と言われる人生でもいい、その先々でまた経験し、何か成長し、また新たに人と出逢いがあり、人は一つのきっかけで大きく変化をする事が出来る。
皆んなの幸せを願っています。
そしてIncrease代表MARに大きな感謝を捧げます。

DRESS RECORDS / Increase – HIROM Jr.

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