夢見る現実のファンタジー 3

2017.10.25 UP DATE

夢見る現実のファンタジー 3
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ネズミのヒーローなんて、面白い話ですね!彼はネズミ階級の中では低い階級の出であっても諦めず真っ直ぐな情熱を少しずつ形にして行くという日々のひたむきな努力の積み重ねによって、時の運を掴み、味方をどんどん増やしていったのですね~!いゃ~何と素晴らしい!これはネズミの話と言えど我々人類と置き換えて考えれる事ですよね~
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ん?あれ?これって昨日夜に目が覚めた時に観たネズミのヒーローと同じ話だよな。僕は2日続けてネズミのヒーローを耳にした事に何かの縁を感じ始めていた。
流行ってるのかな?こんなタイトルの映画聞いた事ないのに。

それから何事もなくいつもの様に過ごして3日ほど経った夜だった。
いつもの様にスーパーでお惣菜を買って帰って来た。テレビを付けて番組表を何気無しに見ていると、
21時の欄に『ネズミのヒーロー』というタイトルが眼に入った。
え?これって!この3、4日前からの連続でネズミのヒーローと言う話に触れてた映画だろ?ここ何日で凄く気にはなっていたので視聴予約をして、お惣菜を広げた。
そしていつもの様に食事を済ませた。
食事も済ませ時計を見た、そろそろ21時になるなぁ。視聴予約をしていたが、ネズミのヒーローの事が気になってしまって放送五分前から、そのチャンネルに合わせて待っていた。チクタクチクタク、、、
21時回った!!
直ぐにテレビにはネズミのヒーローと題された文字が映っていた。
僕はまるで飲み込まれた様に、最後までその映画から離れず観入っていた。
その映画を観てる間中の僕は、そのネズミのヒーローはまるで自身そのものを見てる気がしたんだ。凄く考えさせられた。
しかし、僕とネズミのヒーローは1つの大きな違いがあった。ネズミのヒーローはドブネズミというネズミ世界では1番下流階級の出身で、その階級で産まれ、未来は最早下流階級の生活を強いられた様なものだった。そのネズミのヒーローは幼い頃から様々な夢を抱いていた。皆んなが幸せになる姿や、笑い多く暮らす姿、下流階級から何としても抜け出して夢の実現をする事だった。
ネズミのヒーローは、動く為の資本は勿論、後ろ盾などなくとも、懸命に行動する事を辞めなかった、必死で自分の思う未来を作り上げる為に思考錯誤して歩き続けていた。
ネズミのヒーローは思った。
健康であるこの身体が何よりもの最高の資本である。この足が動く限りネズミのヒーローは、必ず目的を達成出来ると真っ直ぐに信じていた。
どんな環境にあれどネズミのヒーローはメゲなかった、悩む日はあれど諦めると言う事を選ばなかった。
上流階級のネズミ達と会っても、相手と自分を比べる事なく、ネズミのヒーローは自分は幸せなネズミであると胸を張った!様々なものを手に入れられて思う様に動かせる資本はなかったが、ネズミのヒーローには今あるもので大きな感謝が出来た。
自由に動き回れるこの身体に感謝し、それが当たり前だと思わず、どんな些細な事に対しても有り難さに気が付けたし感謝が出来た。
形として大きなものを動かせる上流階級のネズミ達にとって、そのネズミのヒーローは形や言葉を超えた魅力があった。ネズミのヒーローは大きな夢を持っていたが、貪るような貪欲ではなかった。ただ身の回りの幸せや、下流階級に産まれてくる今後のネズミの未来の為にネズミのヒーローは可能性になろうと思っていた。裕福になって豪遊したいだとか、財で権力を得て人を動かしたいとも望んではいなかった。ただ自分という存在が今後の下流階級のネズミ達の未来の希望となれれば。と心から思っていたのだ。
口にする事は簡単、しかし何も動かなかったら、その未来や希望は途方も無い未来になる事を感じていたネズミのヒーローは熱心に行動をした。繰り返し繰り返し歩み続けるネズミのヒーローにはいつしか沢山の信頼を持つ仲間が出来ていた。
それは正しく天から与えられた産物だった。
運命により下流階級のネズミに産まれたら、一生涯下流階級から抜け出す事が中々出来ないというネズミの世界。そんな中、いつしか上流階級のネズミ達は、その真っ直ぐなネズミのヒーローに何かを託したくなっていた。その何か?と言うのはネズミの世界の希望だった。
希望や真っ直ぐな夢を持つ事とは、邪な思いのない美しい姿をしている。生き方を通じてネズミのヒーローはその姿を生きて証していた。
そしてそれを具現し現実に奇跡を起こそうとした。仲間に手助けされ、その思いはどんどんと勢いを増して現実になる為の必要な事が揃っていったのだ。言葉に出来る事は、これは天命であった。僕はそう思った。

続く。

DRESS RECORDS / Increase – HIROM Jr.

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